ブラジル代表は25日、ウルグアイ代表とロシアW杯予選を行い、2対2で引き分けた。ネイマールはこの日、前半こそ活躍したものの、後半になると失速。さらにイエローカードをもらい、次戦のパラグアイ戦の欠場が決まった。
試合はブラジルの圧勝かと思われた。ブラジルは試合開始早々、ファーストプレーでいきなりドグラス・コスタがゴールを挙げると、続く前半25分にもネイマールからのラストパスを受けたレナト・アウグストが加点した。
ところがウルグアイも少ないチャンスを見計らって反撃。同31分にはカバーニが味方のヘディングで落としたパスをダイレクトで押し込み1点を返すと、後半3分にはこの日代表に復帰したルイス・スアレスがブラジルDFを振り切り、力強いシュートを放ち、ネットを揺らした。
その後、両者共に決定的なチャンスを作ることができず、試合は2対2のドローに。これによりブラジルはW杯ロシア予選で5戦して2勝1敗2分けで勝ち点8。順位は3位となっている。一方のウルグアイは3勝1敗1分けで勝ち点10とし、2位に浮上した。
ネイマールは後半に警告を受けたことで、W杯予選の累積イエローカードが2枚になり、次戦は欠場に。また、後半パフォーマンスが一気に落ち、イライラが募り熱くなる場面も多く、ブラジル代表のキャプテンとして技術面でも精神面でも未熟だといった批判が集中した。
そんな中、次戦を見据えてドゥンガ監督が急遽用意したカードは、サントスFCにおいてネイマールの後継者であり、ブラジルの新たな期待の星であるガビゴルこと、ガブリエル・バルボーザだ。
ガブリエルはネイマールが抜けたサントスの大黒柱としてブラジルで大活躍を収めており、一時期はFCバルセロナ移籍も噂された逸材。19歳にしてブラジルのビッグクラブを牽引する超大型新人がついに代表入りする。今後の彼の活躍次第ではネイマール頼りのブラジル代表にとって大きな武器になる可能性も十分だ。