ここ3試合で1アシスト無得点。戦績は1敗2分けと、代表で思うような結果を残せていないネイマール。特に格下のロシアと引き分けたことで批判は強まった。イギリス代表で度々ネイマールを口撃してきたジョーイ・バートンはロシア戦後、「ネイマールはサッカー界のジャスティン・ビーバー。すごいのはユーチューブの中でだけで、実際はなんでもない」とまで言い放った。一体、なぜ国内ではあれだけのびのびとプレーできるブラジルのトップストライカーが海外での試合に弱いのか。それは欧州のサッカーのマークの厳しさにあるのではないのか、といった疑問が今沸き起こっている。
この質問をぶつけられるとネイマールは、「欧州のマークはブラジルと同じ。きついのはどっちも変わらない。違いはサントスでは他の選手たちと連携が代表より取れていること。それも時間の問題にすぎない」との考えを明かした。
戦績がふるわないのは監督の責任もあるだろう。フェリペ・スコラーリ監督が代表監督に就任して以来ブラジルは勝ち星がない。それについては「監督から言われていることは選手は遂行している。パフォーマンスはこれから良くなっていくはず。僕らは強い代表2チームと試合したんだ。イタリア戦ではいいプレーができた。チームはどんどん成長している」と話した。
一方のフェリペ・スコラーリ監督は、ネイマールについて「戦術的にプレーするようになったし、チームのためにプレーしている。よくやれていると思う」とコメントした。ネイマールのパフォーマンスが落ちても交代させられないことについては、「交代しないわけじゃない。そんなルールはないし、それは監督のフィーリングが決める問題だと思う。ポルトガル代表を指揮したときは、フィーゴを交代させたこともある」と、ネイマールも交代の対象になるとした。